(過去記事_2015/7)2015年6月政策金利の発表

先月の話となるのですが、フィリピン中央銀行より政策金利となる翌日物借入金利の発表がありました。
金利は据え置きの4.0%とし、昨年9月以降変化がないことになります。
先月発表となった1-3月期のGDP成長率が前期並びに予想より悪かったことから、利下げされるのではないかとの予測もございましたが、据え置きとなった模様です。

声明では「活発な個人消費と旺盛な企業活動を背景に、経済も堅調が続いている」との認識を持っているとの事です。

ここで過去の政策金利の推移をグラフにまとめてみました。20150703200711390

いつも通り、我が国日本と対比しており、水色がフィリピン、赤色が日本です。
日本の低空飛行は続いております。2007年2月に0.5%まで浮上しており、不動産業界ではファンドバブルと言われていた時代でしょうか。その後リーマンショックが起き、2008年12月に0.1%まで下がりました。今はこれ以上金利を下げられないので、Mr Kurodaは供給量を増やす金融緩和の真っ只中といった状況です。

フィリピンについても、やはり世界的な景気悪化の影響を受けて、最大7.5%あった金利は2012年10月に3.5%を記録した後、2014年9月より4.0%となっています。

この金利が低くなるということは、マンションディベロッパーが新規プロジェクトを進めるにあたり銀行から借り入れる金利が低くなることを意味します。例えば投資採算性の悪い、立地の劣る新規プロジェクトも借入れ金利の低下により実行されたり、あるいは中小ディベロッパーによる建物の質の悪い物件が供給されてくることも可能となるということです。

フィリピン不動産においても、マンション全体が上がっていくというマーケットは終わりに近づいていると思いますので、投資に当たっては実際に現地に行き、立地条件・環境条件を感じ考えれば投資戦略も見つけられ、結果的に良い投資案件に出会えるかと思います。また建物の質(ディベロッパー)についても、現地のモデルルームを見学し担当者との会話をすることで、その差を感じることができると思います。
実際、ディベロッパーの違いによる担当者の知識量、対応の差が大きく異なるなぁと最近感じています。

投資は慎重に!!
自分がリスクと感じていることは、ほかの人もリスクと感じ尻込みしているかと思います。
そこで、自ら考え乗り越えられるリスクと感じるのであれば、迅速に行動すれば結果的に良い投資となるのではないかと考えています。

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