(過去記事_2016/3)フィリピンとベトナムの自然災害リスク比較

今回はコンドミニアム投資における自然災害リスクについて、ベトナムとフィリピンとを比べてみたいと思います。
具体的な都市として、ベトナムはホーチミン、フィリピンはマニラとします。

まず初めに、スイスの再保険会社スイス・リーより自然災害のリスクの高い都市が2013年に発表されており、616都市を対象に地震、暴風雨、高潮、津波と洪水の5つのカテゴリーで被災する可能性のある人の数を推計してランキングをしています。
その不名誉なワースト1は、我が日本、東京・横浜エリアでした。

皆さんご認識の通り、日本は不動産投資という観点からは自然災害による物件が棄損、消滅するリスク並びに人口減少による価格下落リスクと、リスクが盛りだくさんの都市です。
この統計はその被災者数によるランク付けとなっていますので人口の過密する東京は、ひとたび災害が起きるとその影響が非常に多くの人に及ぶことを意味しています。

ワースト2には、マニラが入っています。
やはり地震国、人口過密都市という点並びに多くの台風が通過するという点が響いているのでしょうか。

なお、当レポートではベトナムは上位に入っていませんでした。
そもそもベトナムに地震があるのか、あまり聞いたことがないので調べてみました。

様々な専門家の見識、過去の地震履歴を見ると、「ホーチミン」についてはほぼ大地震は無いと言っていいほどだと思われます。
北部のハノイは、過去に大地震が発生した履歴があるようです。
津波は、フィリピン近海で大地震が発生した場合に中部の海岸沿いで津波が予測されています。

自然災害リスクという点では、「ホーチミン」はとても魅力的な都市であるようです。
途上国のコンドミニアムは、その耐震性について日本と比較して技術・施工精度が劣っていますので、地震はとても大きなリスクであると考えています。

一方、フィリピンの不動産投資においての最大のリスクは、この地震であると感じています。
(リスク回避の地震保険もないと思われます)

それ以外の竣工するかしないかのリスク・空室リスク等は、開発会社・物件を選ぶ過程においてそのリスクを抑えることが可能です。あとは、為替リスクでしょうか。これも避けられませんが、売却時期等を変えることで時間で解決できる場合もあります。

それと、ホーチミン市は市の中心部をサイゴン川が通っているので、洪水のリスクはありそうなので物件選定に際して洪水が発生する地域であるか、問い合わせをしておいたほうがよろしいかと思います。
ホーチミン、行く価値は十分にありそうです!

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