ドゥテルテ大統領 最近の人気は?

2016年6月にフィリピン大統領に就任したドゥテルテ大統領ですが、2年経過した現在においてもフィリピン国民から高い支持を得ています。就任前はアキノ大統領の好調な経済政策を引き継げるか疑問もありましたが、好調な経済状態である事も彼の人気を支えているように思えます。

そんな中唯一と言って良い程、フィリピン国民から支持を得ていない事があります。

それは、中国と領有権問題を抱える南沙諸島問題です。

南沙諸島

 

フィリピンではオランダ・ハーグ仲裁裁判所による中国の領有権主張に法的根拠が無いと判断を下した7月12日を記念日としており、この日に新聞各社はフィリピン国民に対し当該南沙諸島問題に対する政府の対応についてのアンケートを実施しています。
当該結果については、多くのフィリピン人が中国に対して何も行動を示さない政府の対応に不満を持っています。

今までは経済援助等を引き出すことを優先して当該問題について口を出していませんでしたが、さすがに世論を気にしたか、8月14日に中国に対して「態度を和らげるべきだ」と発言した模様です。

 

また現地フィリピンにおいて7月12日に下記写真のフラッグ(Province of China)が主要な国道に勝手に付けられたこともあり、フィリピン国民はかなり怒りが蓄積していると思われます。

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日本においても領有権問題は一向に解決の糸口を掴めていませんので、フィリピンにおいても非常に難しいかと思います。

実際に軍事力という観点ではフィリピンはおろか日本でも中国には太刀打ちできないかと思いますので、ドゥテルテ大統領が世論にも納得してもらえるように上手く中国との対話を行い、高度経済成長を続けてもらいたいと感じています。

 

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