(過去記事_2015/11)フィリピンオフィス市況 その2

前回からの続きです。では具体的な物件を特定して賃料相場を把握していきましょう。

①Tower One2015111222581195f
マカティ通りのアヤラトライアングルに面する、フィリピンの象徴的なオフィスの一つです。
私も、Garden Towersを買おうとAyala Land Premierに訪れた際に中に入りました(アポ自体は事前にネット予約したつもりだったのですが、予約が取れていませんでしたが、当日いた担当者とお会いさせて頂きま5した)
賃料は、1,200ペソ/㎡です。坪10,000円ちょっとです。
現在の丸の内周辺のSクラスビルの賃料が5万円程度だと思いますので、約1/5です。

②The Enterprise Center2015111222581014b

アヤラトライアングルの交差点に面する非常に視認性の高いビルです。2棟で構成されています。
ソニー、マイクロソフトが入居しており、賃料はその立地、視認性から1,400ペソ/㎡とTower Oneより高いです。

③Philamlife Tower2015111222581291f
こちらもアヤラトライアングルに面しており、貸室からの眺望が優れると思われます。賃料はやや安めの1,000ペソ/㎡です。

④Zuellig Building
2015111222581308bこちらもやはりアヤラトライアングルに面し、ガラスカーテンウォールの非常に視認性の高いビルとなっています。
テナントにはGoogle、Mckinseyが入居しており、賃料は最高値である1,500ペソ/㎡です。

以上をご覧の通り、プレミア物件の立地条件としてはアヤラトライアングルに面する、アヤラ通りに面するというのが条件のようです。
前回お伝えしました通り、空室率が低いと賃料上昇余地が高くなります。レポート記載の通り、空室率が現在も低く将来も低位に推移するのプレミア物件ですので、必然的に狙う物件は、アヤラトライアングルあるいはアヤラ通りのオフィスビルであることがお分かりになるかと思います。
高級コンドミニアムの賃料は、1,000ペソ/㎡であり、現状オフィスとそう変わらない水準となっています。
同じ床面積に対して生み出す収益性は、当然オフィスのほうが住宅より高くなるので、一般的にオフィス賃料のほうが高くなります。
また、今後も安定的な経済成長が予想されているフィリピンでオフィスを構えようとする国内・国際的な企業も増えてくると思いますので、特に開発余地の限られるマカティ中心部での供給不足による賃料上昇は著しいのではないかと考えています。

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