(過去記事_2015/5)第1四半期フィリピンGDP

2015年5月28日にフィリピン政府より第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率(季節調整済み)は前期比0.3%と第4・四半期の2.5%から急減速し、6年ぶりの低い伸びにとどまった、との発表がありました。
民間エコノミスト調査では前月比1.4%の伸びが見込まれていたため、驚きとして受け止められており、フィリピンペソは対ドルで下落し、株価も1.6%安で推移しているとの報道です。

フィリピン中央銀行が金融緩和策を出すのではないかとの憶測が出ておりますが、フィリピン経済もやや減速となるような気がしています。不動産市況についても世界的な不動産調査会社であるコリアーズが、今後は緩やかな価格・賃料上昇になるものと思われるとのレポートが出ています。
今までの上昇スピードが早過ぎたので、むしろ長期安定的に成長してもらえたらと願っています。

さて、実感なき成長が続いている日本との為替対決はどうなったか確認してみると、
5月27日 PHPJPY:2.7634
5月27日 PHPJPY:2.7845(調査時点)
ご想像の通り、やはり日本は負けています(円安となっています)。

初めてフィリピンに行ったときは、10,000円で5,000ペソ貰えたのに今では3,600ペソですから20%超の下落です。
Mr Kuroda、恐るべしといった感じでしょうか。
今後の予想について、アメリカの年内利上げが実現するとフィリピンの株・為替がどうなるか正直読めないです。フィリピンはご承知の通り、貿易黒字が続く勝ち組の国と言われていますが、多少なりとも資金等のアメリカ回帰が起きると思いますので、影響はあると思いますが、その影響が大きいか、小さいかの予測が難しいです。
というのは2013年夏に金融緩和縮小に言及したことから、新興国から大量に資金が流出して株価等が大幅に落ちました。私自身も当時ETFでフィリピン株、ブラジル株等に投資しており、+30%程度で含み益があったものがマイナスになったことを鮮明に覚えています。

経済においても世界は一つなので、今後のフィリピン経済並びにアメリカの金融政策に注目していきたいと思います。

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