セレンドラ(Serendra)登記手続き

 

2016年11月11日にセレンドラの売買契約を締結し、売主名義から買主名義への登記移転手続きを進めている進捗状況をお知らせします(購入に関わる記事はこちらを参照ください)。

売買契約締結後、まず初めに税務署へ固定資産税・その他すべての税金について売主が滞納していないか、税務署によるチェックが行われます。

フィリピンにおいて、この税務署が絡む仕組みを採用することで滞納された税金等を回収する良い機会となっているようです。

このチェックには30日程度要します。確認ができ、問題が無ければ売主から買主へのコンドミニアムの所有権移転を許可する書類である「Certificate Authorization Registration」、通称CARと呼ばれる書類が税務署から発行されます。

私の場合、12月上旬にこの書類が発行されました。

 

このCAR書類が手に入ってから、登記所への登記ができます。

今回この登記申請を行うためにフィリピン訪問をしたのですが、結論を先に申し上げますと、今回は申請が出来ませんでした。

 

まず、セレンドラの属するタギッグ市の登記所へ行きました。この登記所はタギッグ市の場合、セレンドラの向かいのSM AURAのと同一敷地に建つオフィスビルに入っています。とても近く便利で、またビルも新しく綺麗な場所です。

sm-aura

エントランスで入館に必要な氏名等の記入を済ませ登記所に向かいました。登記所の中は日本の法務局のような感じで、3か所程度のブースが設けられて、各種申請を受け付けているようでした。

当日は3人程度の利用者に対して3名の窓口が開いていました。

窓口で、私が保管していた登記所原本を含めて必要書類等一式を申請したところ、コンドミニアム管理組合からの所有権移転承諾書が不足しており、これが無いと受け付けられないとのことで、断れてしまいました。

なので、一度登記所を出て、徒歩5分に位置するセレンドラに戻って当該承諾書を発行してもらうべく話したことろ、当該書類が発行されるまで1週間程度掛かるとの回答でした。なお、発行に際しては申請日までの維持管理費・水光熱費が支払われていることが必要との事で、仕組みとしては先に説明した税務署と同じです。

アヤラグループの管理するセレンドラはその管理体制が優れていてはいますが、一方で最も役所に近い組織かもしれません。外部業者に委託する清掃について、管理組合が開いていないことを理由に日曜日は受け付けないというのは厳しすぎると思います(あまり厳しいと逆に連絡なしに作業等を依頼する人が増えるので難しいところです)。

ちなみに他のコンドミニアムで、売却許可証がでるまで1週間かかるという話は聞いたことが無いと仲介会社の方は言ってました。

当日申請を行いましたが、実際に許可証が発行されたのが1月20日でしたので、約2週間かかったことになります。

 

当日中に出来たはずであった登記申請が出来なかったので、仲介業者へ登記手続きに関する委任状を発行し、セレンドラから書類を受領し登記所へ持って行き、私名義の登記申請手続きを進めております。

 

今回、実際の所有権移転登記手続きを通して感じたのは、地元業者・信頼できる人がいないと安心して登記申請が出来ないという事です。

日本の場合は、売買決済日に売主より必要書類を受領し当日中に登記所へ登記申請できるので、その後売主・第三者が介在すること無く手続きが可能です。

一方でフィリピンの場合、手続事態に時間を要するため買主本人が税務署・管理組合から出される必要書類等を集める手間・時間が無く、誰かに依頼しないと現実的には難しいです。

ましてやフィリピンに住んでいない日本人には到底無理でしょう。

 

(またフィリピン不動産登記についての記事はリーシング活動に向けて登記手続きも参照ください)

もしフィリピン投資をお考えで登記についてのご相談・ご質問がございましたら、気軽にお問い合わせください。

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