今週月曜日(2019年9月30日)に、85%のジープニードライバー&運営会社による(計画された)ストライキが発生し、一部の学校では休校になるなどの影響が出ました。
彼らが何に反対しているかというと、政府が推し進めるジープニーの近代化です。
具体的には、2020年7月(残り僅か9か月)までに現在の古く・安全性の低い、排ガスと爆音をまき散らして走るジープニーを廃止し、Euro4と呼ばれる排出ガス基準に適合したディーゼルエンジン車あるいは電動モーター車に変える政策について、ジープニーを近代化させることについては賛成しているが、その時間的&金銭的補助の少なさに反対していると新聞報道では伝えています。
なお、車両購入には2百万ペソ~2.5百万ペソ(約420万円~525万円)要する一方で、政府より購入補助金として50万ペソ(105万円)受けられるとも述べられています。
上記背景を元にストライキが発生し、月曜日のマカティ・その周辺地域には、ほとんどジープニーが走っておらず、道路がいつも以上にスムーズに流れていたのとその爆音を聞くことも無く、いつもとは違うフィリピンの光景となっており、正直、快適に感じました。
ジープニーのドライバー&運営会社としては、政府で定められた僅かな運賃(都心部は9ペソ)しか得られない事から、新しいジープニーに買い替えることは金銭的に困難であるとは思います(その他、公共交通機関として登録されている事に伴う運営上の補助金等は出ているのかは確認できていません)。
一方、乗客の立場から考えますとジープニーは窓が無いため交通事故が発生すると乗客が車外に投げ出され死亡するケースがあることから分かる通り安全面で劣ります。また窓が無い事により、排気ガスがそのまま車内に入ってくることによる健康被害も懸念されます。
以前の記事(過去記事その1 その2)でも述べていますが、フィリピンの象徴が1つ無くなるのはさみしい気がしますが、早期に現行ジープニーが安心・安全な最新鋭の車に速やかに取って代わることを個人的には望んでいます。
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代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)