今回はお客様から物件の引き渡し代行と内装工事依頼を頂きましたコンドミニアムについて共有させて頂きます。
物件は、Megaworldが開発したPark McKinley Westです。
①立地
場所は、ボニファシオグローバルシティ(BGC)の南側で、ベニース グランドキャナル モールに行く手前のロートン通り沿いに所在しています。
また現在建設中のMetro Manila Subwayの「Lowton Staion」が徒歩10分程度の場所に出来る予定です(おそらく2030年頃の開業になると思います)。隣駅が「BGC」駅ですので、将来性の高い立地と言えます。
②部屋
お客様が購入された部屋は1ベッドルーム約35㎡でリビングダイニングと寝室とが扉で完全に分かれた仕様となっていました。またそれぞれの部屋にエアコンが備え付けてあります。
また上の間取り図と引渡し時のレイアウトが異なっており、リビングダイニングと寝室との間の扉は中央に設置されていました。
なお、最新のMegaworldの物件クオリティの高さに非常に驚かされました。良質な材料を使っていると共に、大きな是正工事指摘事項もありませんでした。また扉の鍵はデジタル方式を採用しているとともにエアコンはセパレートタイプのインバーター搭載のものです。かつてはインバーター無しのエアコンが備え付けられており、高額な電気代に悩まされるというのが常でした。
投資運用について、Airbnb等の民泊でも運用可能というのも選択肢が増えて魅力的です。
③内装工事提案
以上の通り魅力あふれる物件ではありますが、部屋の形状が長方形で自然採光を取れるのが寝室のバルコニー側に限られているのと、リビングダイニングと寝室とが完全に壁で仕切られていることから、扉を開けない限り光が全く入ってきません。
そのため、リビングダイニングの閉塞感・圧迫感が感じられました。
下の写真は現在賃貸募集中の内装済みの事例ですが、部屋が暗いのと圧迫感が強いです。
その解決策として、既存壁を撤去し下の写真のような室内窓にてリビングダイニングにも光を取り入れる提案をさせて頂きました。
オーナー様より室内窓案で進めることを了承頂き、建設業者と話を進めていく中で室内窓よりスライドドア方式を採用した方が①費用が抑えられる点、②扉を開けることでリビングと寝室を一体として利用することが可能となる点、③部屋をより広く見せる効果が高い点を考慮して、最終的にスライドドア方式とすることにしました。
より開放感を出すために既存壁全体を変えることが最良ですが、ここで課題に直面しました。
備付洋服ダンスが撤去予定の壁に付いていることから、壁を撤去すると当該洋服ダンス壁の補修が必要となる可能性が高く、その費用が高いのに加えせっかくの優良洋服ダンスの見た目にも影響が及ぶかもしれないことから、当該部分を除いた2/3程度をスライドドアにすることでオーナー様と合意しました。
左下が採用したプランです。真ん中は、壁全体交換+洋服ダンスを移動したプラン、右側は、両側の壁を残し2面のみスライドドアとしたイメージ図です。
工事中写真
壁が取り外され、光が見えます。
完成写真
左上写真の全く電気を付けていない状態でも自然光による明るさを得られました。
それと共に部屋の機能性と高級感が増したと感じます。
寝室側からリビングダイニングの写真
既存扉にあったスイッチを移動しています。
スライドドアのガラスには遮音性も備えていますので、閉めることで遮音性も兼ね備えています。
また、スライドドア上部にカーテンを設置することでリビングダイニングと寝室とのプライバシーを確保出来ると共により高級感の演出も可能だと思います。
オーナー様からも「採光面,デザイン性が大幅にアップして一段上の部屋になりました」という喜びの声を頂けたことをうれしく感じています。
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フィリピンの不動産にまつわる情報を中心に発信していければと思います。