(過去記事_2015/6)The Residences at Greenbelt 賃貸

前回お伝えしました通り、フィリピンの経済の中心地であるマカティの高層高級コンドミニアム(マンション)の賃料相場について、「The Residences at Greenbelt」を例に挙げたいと思います。

物件名称:The Residences at Greenbelt
手前のGreen Beltと呼ばれる高級ショッピングモールの裏手に見えるのがThe Residences at Greenbeltです。3棟構成となっています。

DSC01732場所:名前の通り、Green Beltに隣接した最高の立地の一つです!

Google Map

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主要建物設備(アメニティ)
・ジム&フィットネスセンター
・SPA
・大人用・子供用プール

Greenbelt residence amenities

Greenbelt residence pool

築年数:2008年(築7年)
ディベロッパー:Ayala Land Premier
(日本でもそうですが、誰が開発したのかというのは売却等に当たって重要な要素となります)

今回インターネットで見つかった賃貸物件の例を記載します。
賃料:140,000ペソ/月 (約378,000円) 1,321ペソ/㎡(11,790円/坪)
面積:106㎡
契約期間:12ヶ月(1年)
保証金:2ヶ月

円安の影響も非常に大きいですが、月35万円以上というのは大金だと思います。日本の財閥系の会社であればこの高額家賃を支払い頂けるのでしょうね。
さて、私がフィリピンに行って強く感じたのは、安全と通勤時間はお金で買うものであるということでした。安全についてですが、出張族はまず第一に安全な街を選びます。候補となる街は、マカティ、ボニファシオ、ロックウェル等にまず絞られます。したがって、湾岸地域にはいくら利便性が高くても住まないので、湾岸地域で投資用マンションを購入しても地元に人しか賃借人はいませんので、おのずと支払える賃料は限られます。

日本の場合、昨今所得格差が言われておりますが街並み・治安等に関しては、東京の千代田区や港区と湾岸の江東区や足立区でもそれ程大きな違いがないと私としては感じているので、安全をタダで買えるすばらしい国だなぁとふと思いました。

次に住む住居地域を壁等で覆い、入口等を制限している場所が多いです。私が初めてロックウェルへ周辺街並みの調査も兼ねて歩いて向かったのですが、地図上で隣なの入れると思ったのですが、柵が設けられており非常に遠回りをさせられました。
具体的には下の地図の箇所です。

Google Map

rockwell map

これがその柵の写真です。右側にレンガ造りの柱と鉄製の柵が見えるかと思います。その下の写真は柵のまさに向こう側の写真です。この柵の左右でこれ程街並みが違うのは非常に驚きでした。

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なお、ロックウェル内は街中の芝生・植栽等も綺麗に手入れされており、フィリピンではない雰囲気を醸し出しています。

DSC01874

また街の入口には警備員等が立っており、街中も巡回パトロールをしています。

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ロックウェル内で道路から写真を撮っていたら、写真を撮らないよう警備員から注意を受けました。公共の場所なので、写真撮影を制限できる法的根拠は不明ですが、それだけ住民の安全が確保されているということでしょうか。

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次に通勤時間ですが、フィリピンは日本とは違い電車等の都市交通システムが整備されていないので、道路距離は近くても道路の渋滞により時間距離は非常にかかることが多いです。片道3時間かけて通勤しているとの新聞記事を読んだことがありますので、それが常態化しているのだと思います。従いまして、海外転勤族は治安の良い街にオフィスにすぐに通える都心部に必然的に集まってくることが理解できるかと思います。
そして彼らはその安全性・時間についてはお金を惜しまない(会社が払っているという理由もあるでしょう)ことから、高額の家賃設定が可能となるのだと思います。

最後にフィリピンの賃貸慣行について、高額マンションは1年契約であり、しかも家賃は1年分の前払いが標準となっておりますので、投資家の早期資金回収という意味ではかなり有利な契約慣行かと思われます。

次回は賃料相場について記載したいと思います。

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