Colliers(コリアーズ)フィリピンマーケットレポート_ホテル_2018Q2

コリアーズレポートのホテル編です。(住宅はこちらをご参照ください。)

 

ホテルの需要とは、フィリピン人の国内旅行・出張による宿泊並びに外国人による旅行客、海外出張需要を主に意味しますが、日本においても2000年前半は数百万人であった外国人旅行者客が、今は3000万人を超す勢いで増えたおかげで、ホテル業界(民泊)並びに観光業界は非常に潤っており、またその波及効果で地方観光地でのホテル建設需要が高まり、27年ぶりに基準地価が上がったという恩恵が届いていることを、皆様もご存知かと思います。

このように、外国人旅行客・宿泊需要が国内景気、不動産に与える影響はとても高いのです。

 

インバウンド客

では現在、フィリピンにどのくらいの外国人が来られているのかを確認したいと思いますが、その前に世界の外国人訪問者数を綺麗に纏めた資料が観光庁より出されていましたので、見てみましょう。

visitors_ranking

アジアでランクしている上位5国を上位から並べると、
1.中国:6,074万人
2.トルコ:3,760万人
3.タイ:3,538万人
4.日本:2,869万人
5.香港:2,788万人

となります。ビジットジャパンキャンペーンが始まった2003年から14年で約5.5倍ですから素晴らしい結果です。
ここまで成長させることが出来たのは政府の観光広告、ビザの緩和等によるものもありますが、それ以上に大きいのはやはり近隣アジア諸国の人口が増えるとともに経済成長(収入が増えて)して、海外旅行に行けるようになったことだと思います。
その意味では、日本も中国、インド、インドネシア等の巨大な人口を抱える国と同じアジア圏に属していることのメリットは大きいです。

さて前置きが長くなりましたがフィリピンについて見ていきます。
コリアーズの調査では、2017年の訪比外国人訪問者数は660万人であり、韓国、中国、アメリカ、日本の順となっています。また2018年1-4月現在において、全体としても昨年比より増加しており年間ベースで730万人から750万人くらいになるのではと予想しています。

 

philippines visitors

 

住宅のレポートにおいても中国人の躍進をお伝えしましたが、中国人の訪比人数の増加率+52.7%は目を見張るものがあります。来年には1位の韓国を抜いてしまうのかもしれません。

しかしながら、フィリピンの持っている観光資源(美しいビーチ、安い物価・交通費用、ホスピタリティ)から引き込めるだろう外国人旅行者数には達成しているとは思えず、今後イメージが改善することによる更なる旅行者数の増加が期待できるものと思われます。

 

no of visit philippines

 

また彼らの平均滞在日数は中国人:6.3日、韓国人:5.9日、日本人:6.8日と公表されていますので、平均6.3日滞在すると計算した場合に訪比人数が80万人前年比増えるとすると単純に宿泊需要が、約5百万室/年増えます。
(すべての人がホテルに泊まるわけではありませんので、理論上の上限値です。)

コリアーズの予想では、マニラ地域での2018年の新規ホテル供給部屋数は過去最高の2800室ですので、約1百万室/年供給されることとなります。

上記の宿泊需要はフィリピン全体での新規需要であり、マニラへの宿泊需要はそれ程多くないとコリアーズでは考えているのか、マニラにおいてはやや供給が勝っているようで、客室単価はマカティで微減(3星ホテル$61.5→$60.2)、稼働率はほぼ横ばい(65%-68%)と見ていますが、2019年から2012年はやや供給が減ることから、1%から2%程度増える見込みとなっています。

 

 

やはり訪比客の増加の恩恵を受けるのは、リゾート地です。
そもそもコンドミニアム等の民泊に適した物件が少ないので、観光客数の増加分がほぼホテルの需要となります。
日本もそうでしたが、観光客数が確実に多くなるのは中国人ですので彼らが好む観光地でホテル投資を検討すると面白いと思います。

フィリピン観光庁が発表している中国人の人気観光地は、マニラを除くと、ボラカイ島・セブ島・ボホール島であり、また彼らは2-3スターホテルのバジェット型を好みますので、以前ご紹介しましたダブルドラゴンが開発を進めるボラカイ島のHotel101はまさにピッタリな投資物件となりそうな気がしています(Hotel101の記事はこちらです)。

また特にマニラを中心にフィリピン人の所得が向上し、国内旅行を楽しむ人が今後確実に増えていきますのでフィリピン人にも人気の観光地におけるホテル需要が高まり、客室単価・稼働率の向上が期待できると考えています。

 

このボラカイ島のホテル投資案件に皆様と一緒に行ければと思いますので、ご興味のある方はご連絡ください。

仲田リアルエステート株式会社
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代表取締役  仲田 一成 (なかた かずなり)

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