先週木曜日にフィリピンの2019年1月から3月までのGDP成長率が発表されました。
その成長率は、5.6%
と多くの専門家が予想していた6.1%より大幅に低いものとなっています。
各新聞とも主な原因は2019年の予算承認が遅れたことから公共投資事業が進められなかったからであり、もし順調に進められていれば6.6%の成長が出来たと述べています。
第2Q以降は、当該承認が下りたから6%台の成長が期待できるとみているようですが、アメリカと中国の覇権を争う貿易戦争は長期化の傾向が見込まれる中で、フィリピンもその影響から6%後半の高成長は難しいのではないかと、私は見ています。
なお、上記の予想外の低成長を受けて中央銀行は利下げに動きました。
0.25%利下げを行い、現在4.5%となりました。
昨年まで猛威を振るっていたインフレーションが4月に3.0%まで下がり、中央銀行が想定する2%~4%のインフレ率の範囲内に収まっていることが確認できたことも利下げに動いた背景と言えると思います。
今後も安定したインフレ率が確認出来れば、更なる利下げをおこない経済の活性化に動くものと思います。
利下げで大きく価格が変わるのが不動産ですので、今後も不動産価格を注視していきたいと思います。
仲田リアルエステート株式会社
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代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)