12月15日にフィリピンミンダナオ島にてマグニチュード6.9の地震が発生しました。速報によると1人死亡、多数の建物において損傷が発生している模様です。
マニラとミンダナオとの距離は約950km(東京⇔福岡:約880km)あるのと、政治経済文化の中心がマニラであることから、フィリピンにおいてもニュース等による報道頻度は限られ、マニラで生活している人々での間では話題になる事は少ないように感じます。
このミンダナオ島での地震ですが、10月頃からマグニチュード6クラスの地震が頻発しており8棟のコンドミニアムにおいて住民の立入禁止が出されているようです。
その中の1つで、特に被害の大きかったEcoland 4000 Residenceは1階駐車場部分の柱が倒れ、潰されてしまった衝撃的な下の写真が流布しています。
このコンドミニアムのディベロッパーは DMC Urban Property Developersという地場の会社でしたが、一時、その名前が似ていたことからか、DMCIという情報が広まり、DMCIより当社のプロジェクトではないとの正式コメントが出される事態となりました。
もう一つPalmetto Place Davaoという物件名は出ていますが、残り6棟がどの物件なのか公表はされていないようです。
大損害となっている建物については、手抜き工事・部材費用を浮かすためといった理由でフィリピンの建築基準法を満たしていないという指摘が出ています。
フィリピンも日本同様地震大国であり、また首都マニラにおいても「Big One」と呼ばれる大地震が発生すると言われています。
以前の記事でご紹介(参照)しました通り、早ければ39年後に来ると言われているこの「Big One」に対して、私たち投資家が取れる対策としては施工の質の高い大手ディベロッパー・優良ゼネコンの建物を選ぶことなど少ないかと思います。
フィリピンにて投資物件を購入する際には、立地もさることながらディベロッパーについても選ぶべきかと思います。
仲田リアルエステート株式会社
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代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)