先週木曜日にドゥテルテ大統領が首都マニラの閉鎖を発表しました。
主要な制限内容は、3月15日から4月14日の1か月間において
①夜間(午後8時から午前5時)まで外出禁止
②マニラ首都圏から外部都市への入域・出域移動制限
(マニラ⇔セブも行けません)
③ショッピングモール・カフェ・レストランの原則閉鎖
(スーパーマーケットは開いています)
が取られています。
私個人として大きく影響があるのが、カフェの閉鎖です。
今朝、いつも通り自宅付近のスターバックスに行ったところ、持ち帰りしかやっていないという事だったので、それなら他のコーヒーショップであるコーヒービーンズに向かったら同様に持ち帰りのみで、更に探してシアトルズベストコーヒーが店内サービスを行っているとの事で、やっと腰を下ろすことが出来ました。
しかし、同じお店を午後立ち寄ったところ、しばらくの間店内サービスは行わない旨の紙が貼られていました。
おそらく、午前中は本部からの指示が届いておらず開けてしまったものと推測されます。
また国民食であるジョリビーも閉店ないし持ち帰りのみでの営業となっていました。
更にフィリピン人の大好きで涼み場所であるモールも閉鎖(オルティガスのMegamallとMarket Marketは本日の閉鎖を確認)されています。
従って、マニラの街は年末のような人影が少なく交通渋滞も発生していない静かな状況となっています。つまり、経済活動がストップしています。
コロナウィルスによる患者、死亡者が少ないフィリピンにおいて、ここまでの制限を掛ける必要があるのかという感じを受けますが、ウィルス拡散を早期に断絶するために大胆な政策を取ったのだと解釈しています。
が、これが1ヶ月厳格に守られると、モールからの収入を得ている不動産会社、例えばアヤラ・メガワールドと言った会社の業績に大きく影響が出ることは確実となります。
更には、個人消費がGDPの7割を占めるフィリピンにおいて消費の象徴であるショッピングモールを1か月閉めるということの経済的損失は計り知れない悪影響があるものと考えられます。
なお、明日以降ジープニーやバス、電車といった公共交通機関も制限されるという話も聞いていますので、随時情報をアップデートしていく予定です。
良い意味で自由な奔放なフィリピン人の性格から、1週間程度で不自由な生活に不満を持ち、元通りの経済環境となることを期待したいです。
仲田リアルエステート株式会社
Mail:nakata.re@philipinvest.com
代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)