年明け以降、フィリピン経済を痛めつけていたインフレですが11月に入り6.0%となり今年初めての下落となりました。
前回のインフレの記事では(詳細記事はこちら)は、既に峠を越えたかと思っていましたが、その後の原油価格並びに特にフィリピンの主食であるコメ価格の高騰により、高いインフレ率を記録していました。
2018年1月時に3.4%だったものが、10月には6.7%まで上がるとは政府も予想できなかったと思います。
そのインフレ対策のため、政策金利を合計1.75%を上げざるを得ない状況となりました(記事はこちら)。
その結果として、フィリピンの2018年第3QのGDP成長率は、6.1%まで下がっていますが雇用環境が悪化するような経済状況には陥っておらず、失業率は5.1%であり政府目標の4.7%から5.3%のレンジ内となっています。
このようにインフレの目途が目途が立ち、また政策金利の上昇も概ね組み込んできたことから、数か月前よりフィリピンの株式は価格を戻しつつあります。
約1か月前の11月13日のPSEi Indexは6,843まで下がっていましたが、本日12月7日現在においては7,461と
9%価格を上げています。
フィリピンペソの為替についても、同様にペソ高となりつつあります。
とは言っても、まだまだインフレ率は高止まりしており来年1月にガソリンの増税も決まっていますので、引き続きマーケットの変化を留意していく必要があると感じています。
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代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)