フィリピン_MRT4号線 鉄道新規計画

今回はフィリピンの鉄道の4号線の記事が有りましたので、共有します。

 

その前に、現在の鉄道網を確認しますとマニラでは南北に走るLRT1号線(黄色)と東西に走る2号線(紫色)並びにEDSA道路沿いに走る主要都市を結ぶMRT3号線(青色)が走っています。

Manila_LRT-MRT_map

このMRT3号線は現在リハビリ(改修工事)中であることを過去の記事(詳細はこちら)でお伝えしていますが、安定運行が出来ていない事・その運行速度の遅さからすこぶる評判が良くないというのが、フィリピン人の共通認識となっています。

なお、フィリピンのこの鉄道は時刻表はありませんので、電車が数分遅延しているという認識は無いのかもしれません。

 

さて今回の記事はMRT4号線と呼ばれる路線について、路線図をグーグル地図で作成しました。

路線としては、オルティガスの西側住宅地を始点に始まり、MRT2号線とGilmore Station(以前フィリピンの秋葉原と紹介した街:記事はこちら)での乗り換えを視野に入れ、何でも格安で揃うグリーンヒルズを通り、オルティガスはやや北側のロビンソンガレリアで交差して、そのまま東に向かい、アヤラプレミアが開発を進めるParklinks(関連記事はこちら)の最寄り駅となる「Rosario」駅、続いてUrban Deca Home Ortigas(80,000ペソ/㎡以下で販売しているこの物件に関する記事はこちら)の最寄り駅となる「St. Joseph」駅を通り、Cainta、Taytayまで繋がるルートとなっています。

開通の暁には、Urban Deca Ortigasもそうですが、まだ値段の安いCaita辺りの物件は価格上昇余地が高いかと思います。

DSC00246

添付の新聞記事によると、ODAの資金(593億ペソ 約1,300億円)にて来年から工事を開始し、2025年竣工に向けて準備を進めていると述べています。

 

問題は本当に実現(建設)されるのかという事かと思います。
この4号線PJも2015年頃から計画はされていたようですが、フィリピンの公共事業は計画倒れの夢物語で終わることが多いため、不動産購入者も鉄道開通前提で土地選びをしていなかったり、また価格についてもほとんど(開通の恩恵を)織り込んでいないように感じます。

 

今から10年後の2030年には今進めている地下鉄を含めた鉄道計画がどの程度竣工&運行しているのでしょうか?
地下鉄が開通して、空港からBGCまでぼったくりのタクシー運転手と交渉することなく、10分程度で到着できるインフラが整っている事を期待しています。

 

仲田リアルエステート株式会社
Mail:nakata.re@philipinvest.com
代表取締役  仲田 一成 (なかた かずなり)

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