#フィリピン_Colliers 住宅レポート_2024 2Q

Colliers(コリアーズ)より、2024年第2四半期(4月~6月)のレポートが発表されましたので、そのうちの住宅に関する内容について共有させて頂きます(第1四半期の記事はこちら)。

マーケット市況について、厳しい言葉が冒頭から始まっています。
・記録的に低い新築物件の供給とその購入

・販売在庫の長期化

それに加えて、住宅ローン金利の高止まり&建設資材価格の高騰&主要ビジネス地区の地価の高騰がより状況を悪化させていると綴られています。

 

具体的な数字を見ていきます。

①空室率

前四半期より悪化し、今年の末には更に悪くなる見込みです。

(*本レポートでは各地域ごとの空室率が記載されていませんが、湾岸地域の空室率が全体の空室率悪化に大きく影響を及ぼしていると考えられます)

 

背景にあるのは、需要を上回る供給が続いていることが挙げられます。

特に湾岸地域においては、来年末(2026年末)にBGCを超えて地域No1のコンドミニアム戸数を抱える地域になるとみられています。

2019年のオンラインカジノ業が全盛の時には、賃料単価が2,000ペソ/㎡を超えていたことを考えますと、不動産の場所選びというのは難しいということを改めて感じさせられます。

また、本年度末までにオンラインカジノ業が正式に廃止となったことを考えますと、湾岸地域の今後の大量供給の部屋を誰が埋めるのか、新たな需要の発掘を可及的速やかに行う必要があると感じます。

 

②賃料

空室率が高い場合、当然賃料は上がりません。
なお、2024年末の717ペソというのは誤記であると思います。

また今後も空室率が高止まりしますので、賃料の上昇も限られると考えた方がよろしいかと思います。

 

③価格

価格の上昇はありますが、物価のインフレ以下の利率となりそうです。

プレビルド物件を購入して、竣工引渡し時・その直後には転売が出来るだろうという単純なマクロマーケットは終了していますので、購入される物件の立地・ブランド・インフラ整備の予定等、詳細に吟味されたほうがよろしいと思います。

 

 

Colliersのトップメッセージの「戸建(土地のみ)需要は明白だ!」という言葉のとおり、郊外・地方都市の戸建&土地価格は戸建価格:4%~7%土地のみ:7%~15%(2016年~2023年の年平均)と高い上昇率を記録しています。

今後、投資魅力高まる「郊外戸建」を金融商品とした案件をご紹介できるように、仕組みをご提案出来ればと考えています。

 

KAKEHASHI Rea Estate

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フィリピンの不動産にまつわる情報を中心に発信していければと思います。

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