以前、不動産仲介にマニラ湾に面したコンドミニアムは永久眺望が確保出来てオススメですかと聞いたところ、「将来的に埋め立てがされるから、オーシャンビューでは無くなるよ」と聞いたことを思い出しましたが、Mall of Asia等の開発をしたSMグループが追加の360ヘクタールというとんでもない規模の埋め立ての許可をもらったというニュースが流れました。
トップの地図で黄色で示した場所が今回の埋め立て予定地です。
下の地図を動かして、その大きさを確認して貰えれば、360ヘクタールの大きさを感じられると思います。
新聞報道によると
開発資金:約2,140億円(₱27,000/㎡)
埋め立て工事期間:2020年第1四半期に開始し、3年~5年
*もう一つの記事では、埋め立てで3年、道路等のインフラ開発で+2年の合計5年
予定建築物:コマーシャル・レジデンシャル
実際の埋め立て工事を請け負う業者は、
オランダのRoyal Boskalis Westminster
が候補に挙がっているようです。
このHabour Engineering Companyですが、スリランカのコロンボの湾岸埋め立てを行っている会社であることを、HPで知りました。
というのは2017年末にコロンボを訪れて、中国資本の開発が盛んであることを以前お伝えしています(詳細リンク)が、ホテルの屋上プールからでも視認出来るほど大量の砂を注入して埋め立て工事を行っていました。
この湾岸地域の埋め立て事業ですが、場所としてMall of Asiaの隣りであり、また空港・商業中心地へのアクセスの良さに変わりはないので、失敗することは無く、むしろ湾岸地域の商業・オフィス・住宅の集積度合いを高める方向に働くことは確実ですので、湾岸地域の更なる付加価値の創設になるであろうと感じています。
近い将来において、マカティの住宅戸数を超えるとされる湾岸地域が、本件の埋め立てに伴う街並み開発によりその人気(価格)においても凌駕することがあるのか、楽しみでもあります。
仲田リアルエステート株式会社
Mail:nakata.re@philipinvest.com
代表取締役 仲田 一成 (なかた かずなり)