フィリピン_ロックダウン緩和後の経済活動

ロックダウン下にあったメトロマニラ地域ですが、5月16日以降一部緩和されたロックダウンへと移行するとお伝えしました(こちらを参照)が、ユニクロやBenchなどの洋服店・ホームセンター(Ace Hardware)等、ショッピングモール内の一部店舗が再開されました。

またボニファシオグローバルシティのHigh Street沿いもTake outの飲食店舗に加え本屋・Pedro(靴屋)などのお店も徐々に営業再開しつつあり、徐々にではありますが街に賑わいが戻りつつあることを日々感じるようになってきました。

 

車の往来は更に増加しており、各地域のチェックポイント前では大きな渋滞が始まっています。
5月20日9時時点のGoogle Mapの渋滞状況を見ると、渋滞も!戻りつつあります。

 

更には、建設業(Public and private construction project)が5月16日以降許可されるようになっています。
(メトロマニラ首都圏は、真ん中のModified ECQです。)

それを受けて、ドゥテルテ大統領の政策の根幹の1つである「Build Build Build」プロジェクトが再開しています。

 

記事に挙がっているプロジェクトは、

①「BGC・オルティガス・センターリンク道路」

②「Estrella- Pantaleon 橋

③「Binondo-Intramuros 橋

で、各進捗度合いは①51% ②54% ③32%と述べています。

 

以前の記事で①のBGCとオルティガスを結ぶ橋を記載しました(詳細はこちら)が、この橋のPJは2017年10月開始で2020年6月竣工予定でしたので、現時点で半分しか出来ていないとなると、あと2年くらい掛かるという事ですかね?フィリピンにおける工事計画というのは、そうであってほしいという願望を書くものなのでしょうか?
(下の写真は、ロックダウン開始前のものです)

 

 

BGC側の道路のセットバク工事は進捗が確認出来ます。

 

 

②の「Estrella- Pantaleon 橋」はロックウェルとAqua Residencesがある対岸を結ぶ橋で、2車線の狭い橋を4車線にするために2019年1月に閉鎖され、2年半の工事期間(竣工:2021年7月)で工事が進められているものです。


かつて私も旧橋を渡りましたが、歩道は狭くすれ違うのが困難でありまた柵も簡易なものでしたので、スリリングな体験であったことを覚えています。

 

現時点での進捗が54%という事は、この橋は大きな遅延が無く進んでいるように思えます。

完成の暁には、対岸のAqua Residencesの価値の見直しがされるでしょう。

 

加えて「Skyway」と呼ばれるマニラ空港を挟み南北の高速道路を繋ぐ高架道路の建設も再開されています。

 

この「Skyway」が完成すれば、例えばマカティから北側の高速道路に向かう場合、EDSAと呼ばれる最も渋滞の激しい道路を通る必要がなくなるので、2時間程度掛かっていたものが15分程度となると見込まれています。

ロックダウン前には、2021年の4月か5月頃の竣工予定でしたが、2月のマニラ市Pandacanでの現場火災の影響により2,3カ月遅れると見込まれていた中でのロックダウンとなりましたので、2021年度中の完成となってしまうのかもしれません。

 

最後にオンラインカジノ業(POGO)ですが、税務署より税金を払ってくれれば営業再開して良いというお墨付きが出ています。

 

 

仲田リアルエステート株式会社
Mail:nakata.re@philipinvest.com
仲田 一成 (なかた かずなり)

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